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◆東北葉桜紀行

2007に奈良の吉野山の千本桜を見ました。
2008に高遠の小緋寒桜をみました。
2009は弘前城のソメイヨシノですね。
という事で、東北3大桜めぐりをしました。
でも今年は桜前線が速い速い。予想を超えていました。
その顛末をご覧ください。

角館・青柳家でみた青柳??♪

来年はできれば角館経由弘前城で
日本三大桜を征服+
棚倉構造線の旅となるかどうか?
先のことはわかりません^^;;;。
と、2008年高遠桜めぐりの日記は終わっています。
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この旅、一応実現しました。
棚倉構造線には沿っていませんが東北桜めぐりの旅です。
といっても、予想より早い桜前線。
一体どうなることやら(^^;;;。

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まずは秋田県角館は武家屋敷の枝垂れ桜です。

でもなんだかちょっと色が違います。
枝垂れ桜じゃなくて、
枝垂れ柳ではないかと目を疑うシ-ンです(^^;;;。


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訪れた武家屋敷の名前がなんと「青柳家」
なんだかぴったりの名前じゃないですか。(苦笑)

青柳家(あおやぎけ)は芦名氏普代の侍でしたが、
芦名氏断絶後佐竹北家の組下となり、
秋田に来たのが江戸時代の初めだそうです。
歴史ある武家屋敷です。
佐竹氏といえば茨城県藩士だったはず、秋田に異動の際、
茨城県の美人を連れて行ったので、
その後茨城県には美人がいなくなってしまったという
、変なうわさ(後世の作り話)が広まったそうです。
中に入ると、色々なものが保管されていました。
江戸時代や明治時代、さらには太平洋戦争時代もありました。


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これは、米軍が日本に投下したメモです。
降伏を促す書状ですね。
わずか70年弱前に、日本でこのようなことが
実際に起きていたという歴史の証言ですね。

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この地方で有名なかば細工もありました。
桜の皮で作られた物は、なかなか素敵です。

枝垂れ葉桜見物のおかげで、こちらが記憶に残りました。





檜木内川(ひのきないがわ)の桜堤♪

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角館の武家屋敷のすぐ近く、駐車場の裏手にあります。
名勝に指定されたというふるい標識が歴史を語っています。

こちらも、ほとんど末期ですね(^^;;;。
でも武家屋敷よりは「まし」です。
どうやら日曜日(4/26)に最高だったようですが、
現実的には雨天で風も強く、
必ずしも花見日和とはいえなかったようです。
今日は天候には恵まれましたので、
たまにはハズレもしょうがないかな~(^^;;;。

これからホテルのある岩手県安比高原まで約2時間。
なんだか春スキ-へ行くような気分になります。



安比高原のリゾ-ト♪

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岩手県の安比高原は盛岡市よりももっと北にあります。
北上山地の縁よりすこし日本海側ですね。
宿泊したホテル=安比グランドを含めて、
スキ-場や牧場、リゾ-トホテルなどを
一手に経営しているようです。
部屋も綺麗で大きく、24時間の温泉で、
夕食バイキングでも地元の料理をおいしくいただきました。

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朝外を散歩した時の写真が、この2枚です。
山に引かれた行く筋もの白い筋がゲレンデですね。
滑って見たいです。
すぐ近くにも残雪が残っていました。

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下をふと見ると、チャ-トらしき石ころ。
そういえば、このあたりは、
北上山地が本州に合体する前は海だったのだな~と
気づかせてくれる石でした。





日本三大桜名所の弘前城は?~その1♪


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弘前城です。
ソメイヨシノは、もうほとんど終わりですね(^^;;;。

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こちらは日本一太い「ソメイヨシノ」だそうです。
一本桜の中には、もっと太いものもありそうなんですが、
一応これが最大だそうです。

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こちらは日本一古い「ソメイヨシノ」だそうです。
といっても樹齢約120年。
平均寿命70年のほぼ2倍生きています。

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こちらは、西のお壕に浮かぶボ-トです。
左側はソメイヨシノで、
この中に長い桜のトンネルが形成されています。
満開時にはさぞかし見事なトンネルだったでしょう。
頭の体操を楽しみました(^^;;;。

こうしてみると、ソメイヨシノは終わりですね~(^^;;;。
後は高山か北海道です。





日本三大桜名所の弘前城は?~その2♪

それでも、枝垂れ桜は、まだ大丈夫でした。
八重桜は、満開も七部咲きもありました。

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桜がやれ咲いた、それ散ったと、一喜一憂する私達を
白い山ノ神=岩木山は、超然と見下ろしていました。

今回は残念ながらピ-クを過ぎてしまいましたが、
満開ならさぞかし美の洪水に圧倒されただろうと想像し、
ひょっとしたら高遠よりもランク上、
つまり日本一かもと、妄想が膨らんだ弘前でした。

とにもかくにも、この三年で、日本三大サクラ
1.2007奈良県吉野山の千本桜。
2.2008長野県伊那の高遠小緋寒桜。
3.2009弘前城公園の染井吉野。
を制覇しました~~~♪





弘前城の玉鹿石♪

弘前城の中にありました。

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玉鹿石(ぎょっかせき)の看板です。


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高さは人間サイズです。
黄色い母岩に緑が入っているように見えます。

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一部が磨かれています。
ぴかぴかですね。
まさにグリ-ンジャスパ-です。

玉鹿石の形成過程は、
某サイトの説明によれば、こうです。
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新第三紀中新世に、北海道から裏日本一帯にかけて
日本海形成前夜の海底火山活動により、
溶岩や火山灰が噴出し、海底に分厚い凝灰岩層が形成されました。
それがさらに緑泥石などによってグリーンタフ層に変化しました。
海底火山の活動が一段落し鉱化期に入ると、
地下のマグマは鉛や亜鉛や鉄や銅に富んだ熱水を噴出し、
「黒鉱」の鉱床を形成しました。
その後も海底火山の活動は続き、
マグマはやや温度の低い珪酸分に富んだ熱水(錦石の母液)を
グリーンタフ層の間隙に噴出させました。
この熱水がゆっくり冷えて、熱水に含まれた珪酸分が
潜晶質石英として析出したものが青森の「錦石」です。
比較的に不純物の少ない熱水からは玉髄や瑪瑙が、
鉄などの不純物が多い熱水からは
ジャスパ-=錦石(にしきいし)が生まれました。
北海道の紋別石、瑪瑙、
津軽の錦石、瑪瑙、鹿の子石、玉鹿石、銀花石、
秋田の孔雀石、佐渡の赤玉、青玉等は、
こうして生まれたと考えられています。
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その中で、玉鹿石は、錦石の一種です。
深緑の地に黄色の縞模様が入り、その縞模様が、
小さな丸い粒のある、鹿の子模様でつくられている石です。
金木町の天然記念物ですが、既にかなり採り尽くされました。

玉川上水で入水自殺したのは、
かの有名な太宰治です。
彼はこの金木町の出身であり、
玉川上水のその場所には、
玉鹿石の無名碑がおかれているそうです。

旅行に行くと、別に探しているわけではないのですが、
何故だか、その土地の石に吸い寄せられます。
石が私に打ち明け話をしてくれるようです。






代替地は厳美渓♪

当初予定の3番目の東北桜の観光地である
「北上展勝地」は、もう完全に葉桜状態のため、
代替地として、厳美渓を訪れることになりました。

一関インタ-から10分ほどでの到着です。
途中渋滞に巻き込ましたが事故渋滞。
20分程度で抜けました。



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ここが厳美渓です。
仙台藩主・伊達政宗公が、
「松島と厳美がわが領地の二大景勝地なり」
と自慢したそうです。

某サイトより引用します。
--------------
国の名勝天然記念物に指定され、
栗駒山を原流とする磐井川の中流にあり、日本百景に数えられております。
はるかな時の流れが創造した奇岩、怪岩。当館脇の天工橋の上流下流2キロにわたる美しい渓谷。両岸に切り立つ巨大な岩肌、須川岳爆発初期に噴出した石英安山岩質凝灰岩が急流にえぐられ、豊潤で絶え間ない水の調べが、静かな自然空間に響きわたります。
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天工橋をわたると、右手にやや平坦な岩場が見えてきます。
その先が断崖になっています。

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雪解け水が大量に押し寄せ、岩の狭まりを越えて落ちます。
水しぶきと爆音が響き渡ります。

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このように対岸の途中には、
岩の凹んだ部分にトラップされた石ころが
内面を削ってできる甌穴(おうけつ)がいくつも見えます。
かなり大きいですから水流も激しかったのでしょう。
水位の比較的高い今頃も水面より高い位置にあるという事は、
やはりこの地域も、次第に隆起しつつ、
川の流れで侵食を受けたという事のようです。
ちょうど昨年秋に行った「塔のへつり」と同じですね。
川の流れが同じで、その両岸が持ち上がる様子を想像すると
大地もまた動いていると思えてきます。

栗駒山の主な火山活動時期は新第三紀ですから、
青森の錦石が出来た時期と重なります。
会津の「塔のへつり」も同様です。
このころ東北の大半は海底でした。
栗駒山も海底火山だったのではないでしょうか。
それから日本海が出来、東北地方も隆起して、
しだいに日本列島が出来つつある時期に、
この厳美渓もできてきたのですね。
そう思って眺めてみると、
昨年入院していた頃に起きた岩手南部地震
(この辺りが震源)も、大きな地質変動の
ほんの一部にすぎないという事が
少し納得できるような気がします。

結局、東北三大桜は、どこも既にピ-クを過ぎ、
葉桜状態になる段階でしたが、
東北の味も、地質巡検もでき、
福島、宮城、山形、岩手、秋田、青森の
全県をめぐることが出来ました。
ありがたいことです。




安達太良山と高村光太郎♪


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安達太良山サ-ビスエリアから見た安達太良山です。
標高1700mの名峰です。
中央に巨大な爆裂火口がありますね。
明治、大正、昭和にかけて、
千恵子と共に歩んだ詩人高村光太郎。
安達太良山を詠んだ詩を載せてみました。


樹下の二人

あれが阿多多羅山、
あの光るのが阿武隈川
かうやつて言葉すくなに座つてゐると、
うつとねむるやうな頭の中に、
ただ遠い世の松風ばかりが薄みどりに吹き渡ります
この大きな冬のはじめの野山の中に、
あなたと二人静かに燃えて手を組んでゐるよろこびを
下を見てゐるあの白い雲にかくすのは止しませう
あなたは不思議な仙丹を魂の壺にくゆらせて
ああ、何といふ幽妙な愛の海ぞこに人を誘ふことか、
ふたり一緒に歩いた十年の季節の展望は、
ただあなたの中に女人の無限を見せるばかり
無限の境に烟るものこそ、
こんなにも情意に悩む私を清めてくれ、
こんなにも苦渋を身に負ふ私に
爽かな若さの泉を注いでくれる、
むしろ魔もののやうに捉へがたい
妙に変幻するものですね
あれが阿多多羅山、
あの光るのが阿武隈川

ここはあなたの生まれたふるさと、
あの小さな白壁の点点があなたのうちの酒蔵
それでは足をのびのびと投げ出して、
このがらんと晴れ渡つた北国の
木の香に満ちた空気を吸はう
あなたそのもののやうなこのひいやりと快い、
すんなりと弾力ある雰囲気に肌を洗はう
私は又あした遠く去る、
あの無頼の都、混沌たる愛憎の渦の中へ、
私の恐れる、しかも執着深いあの人間喜劇のただ中へ
ここはあなたの生れたふるさと、
この不思議な別箇の肉身を生んだ天地
まだ松風が吹いてゐます、
もう一度この冬のはじめの
物寂しいパノラマの地理を教へて下さい

あれが阿多多羅山、
あの光るのが阿武隈川



南国から来たつばめ♪

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昔、燕と雀は姉妹であった。あるとき親の死に目に際して、雀はなりふり構わず駆けつけたので間に合った。しかし燕は紅をさしたりして着飾っていたので親の死に目に間に合わなかった。以来、神様は親孝行の雀には五穀を食べて暮らせるようにしたが、燕には虫しか食べられないようにした。
『雀孝行』というお話からの引用です。

でもそのおかげで、ツバメは穀物を食べずに
害虫だけを食べてくれる益虫として
農家では大事にされてきましたね。
日本には夏鳥で春に遠い南国からきます。
・・・・
このツバメは安達太良山サ-ビスエリアで撮影。
ひょっとしたら今回行きそこなった、
ジャワ島から来たつばめかも(^^;;;。









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